ECC国際外語専門学校 中務先生インタビュー


 (  写真:ECC国際外語専門学校 教務課 英語チーム 中務先生  )

ーー本日は『レシピー for School』を2024年度より導入いただいている、ECC国際外語専門学校教務課 英語チームの中務先生にお話をお聞きします。 まず、ECC国際外語専門学校はどんな学校かお伺いできますか?

当校には2年制と3年制のコースがあります。2年制では総合英語コースやエアラインコース、韓国語コース、グローバルビジネススコース、グローバスホテルコース(留学生)等、3年制では国際エアラインコース、国際ホテルコース、グローバル英語コースなどを展開しています。また当校は専門学校なので、学生の就職率に力を入れています。特にホテル業界やエアライン業界の採用実績が高く、両業界とも就職率は100%に近いです。いくつかの航空会社の就職指定校推薦を頂いています。

 

ーー幅広いコースを展開されていますが、どの分野でも国際的な活躍を目指せる学校なんですね。

そうですね。国際的なキャリアを目指すコースでは、1年次に15コマ中12コマが英語の授業となっており、入学直後から英語力の向上に集中して取り組むことができます。まず英語の基礎力をしっかりと身につけ、その後専門科目を学んでいくカリキュラムが特徴です。また、TOEICの取得目標も明確に設定しています。1年次は550点、2年次は700点、3年次は800点を目標としています。このように段階的な目標を定め、確実に英語力を向上させるカリキュラムを組んでいます。

 

ーー具体的にはどのような英語の授業が行われているんですか?

3年制コースの大きな特徴は、1年次の4対1のセミプライベートレッスンです。フィリピン人の教員による英会話トレーニングが毎日行われ、実践的な英語力を高めることができます。さらに、2年制コースでは、2025年度より授業カリキュラムを大幅に見直し、資格試験対策の授業をリーディング、文法、英会話など、英語の総合力をバランスよく養う授業に改訂し展開しています。


 

ーー英語力の向上を測る尺度である資格試験の対策を英語の総合力習得型への変更は、かなり大きな改革だと感じますが、カリキュラムの変更にはどのような背景があったのでしょうか?

当校には英語が苦手な学生も多く入学してきます。そのため、いきなり資格試験の対策問題に取り組むのは難しく、問題が理解できなくて躓いてしまう学生も少なくありませんでした。そのため、まずは基礎的な英語力をしっかりと伸ばすことに注力することにしました。変更後のカリキュラムでは学生の習熟度に合わせたクラス編成を行い、特に全体の約7割を占める英語が苦手な学生には、一人ひとりに学習トレーナーをつけて自律した学習者になれるよう、個別指導を行っています。また、English Learning Centerという「英語学習の相談室」を設けており、1対1での学習指導や『レシピー for School』を含む資格試験対策のコンテンツを提供しています。たとえ英語が苦手であっても、ゼロから英語力を向上させられるよう、全力でサポートしています。

 

ーーなるほど。手厚いサポート体制で英語力の確実な向上に繋げているんですね。学生さんの英語力は、何で測っているのでしょうか?

TOEICで明確なスコア目標を設定していますが、それに加えてスピーキングスキルを測るためのテストも導入しています。それが、イギリスで開発され、ヨーロッパを中心に広く普及している『Anglia Examination Speaking Test』です。この試験は、英語運用能力を世界共通基準(CEFR)に基づいて評価するもので、当校は日本で唯一この試験を実施している学校です。このテストはスコアがCEFR基準で示され、当校はB1レベルを取得して卒業できることを目標にしています。

 

ーー英語力の向上と志望する業界の専門知識を組み合わせた授業などもありますか?

はい。たとえば、専門科目の一つに『ホテルイングリッシュ』があります。この授業では、実際に現場で役立つ生きた英語を学ぶことができます。学生は、2年次・3年次にかけて、徐々に職業に必要な知識と英語スキルを身につけていきます。卒業時には、専門知識と実践的な英語力の両方を備えた状態で、希望する業界で活躍できる力を持つことを目指しています。

 

ーー約一年前に『レシピー for School』を導入していただきましたが、授業に加えてアプリでの学習を取り入れることになった経緯をお聞かせいただけますか?

当初、私は学習アプリに費用をかけることをあまり考えておらず、学生には無料で利用できる英語学習アプリを案内していました。ですが、学校としてオンラインの学習管理システムやアプリの活用を積極的に進める方針に切り替わったため、導入できるサービスを探し始めました。その際、チーム内の教員4人で手分けして、無料体験版を活用しながらさまざまなオンライン英会話サービスを試しました。その結果、2名の教員から『レシピー for School』が良いという意見が上がり、私自身も確認して導入を決めることになりました。

 

ーーアプリを積極的に活用して行くという方針の決定には、どんな背景があったのでしょうか?

学習をデータに基づいて最適化し、コーチングを取り入れながら効果的に英語力を伸ばせる環境を作りたいという思いがありました。アプリを活用して個々の学習状況に応じたラーニングの仕組みを導入したかったんです。また、言語との接触量を増やすことも大きな目的ですね。言語習得には十分な接触時間が必要ですが、授業だけでは限界があります。その点、スマートフォンを活用すれば、学生はより抵抗なく英語に触れる機会を増やせると考えました。

 

ーー複数のサービスを比較検討された中で、当サービスを選んでいただく決め手になったものは何でしょうか?

『レシピー for School』を選んだ決め手は、活用できる機能が豊富だったことです。まず、シャドーイング音声を録音し、提出させる機能があり、スピーキングの練習を効果的に行うことができることが魅力的でした。さらに、教員が選んだニュース記事などのコンテンツに、学生のレベルに合わせた問題を自動的に付加する機能(スマートアサインメント)もありますよね。そういう操作が割と簡単にできるところが良いと思いました。さらに、学生の学習時間を教員の管理画面から一覧で確認できる機能があり、進捗をデータとして管理しやすいことも、大きな決め手となりました。



( 写真:スマートアサインメントの問題作成画面 )

ーー当サービスを具体的にどのように活用していらっしゃいますか?

私は、授業がある日の朝に、スマートアサインメントを使ってシャドーイングの課題を配信しています。それを、授業の冒頭で学生たちに取り組んでもらい、こちらでそれぞれの音声や提出状況を確認しています。シャドーイング学習ができる英語学習サービスはいくつかあると思いますが、こちらが指定した文でシャドーイングをさせ、課題として配信したり、全員の点数を確認できるのはとても助かっています。それ以外では、学生がそれぞれ自主学習としてTOEICの試験対策に使ったり、レシピー杯(当社主催の、学生が『レシピー』アプリでの学習量を競うイベント)などのイベントがあるとみんなで集中して取り組んでいます。

 

ーー当サービスを利用してみて、生徒さんの反応や感想はどうですか?

過去に一回、毎回配信しているシャドーイングの課題を出さなかった週があったんです。そうしたら学生から、「あれ先生、今日はシャドーイングせえへんの?」という声が上がって。それを聞いた時、学生に習慣づけることができたな、と効果を感じました。また、レシピー杯のようなイベントを開催していただくと、学生たちも楽しみながらコツコツ頑張れるように感じます。特に単語の学習など、難易度が高すぎない問題だとやる気になっていますね。

 

ーー当サービスを導入したことで、生徒さんの取り組みや成績に変化はありましたか?

『レシピー for School』導入前後の学年を比較すると、成績に明らかな変化がありました。入学時と1年終了時のTOEICスコアを比較したところ、導入前の年度のスコアの伸びは138点だったのに対し、導入後の今年度は161点で、平均点を昨年度より23点上回ることができました。これは私は『レシピー for School』のおかげだと思っています。また、導入前は、教室でCDをかけてシャドーイングを行っていたので、一人ひとりの声を回収して聞くことができていませんでした。アプリでできるようになると、学生が自分のペースで録音・提出できるので発話への抵抗感も減ったように感じますね。

 

ーー先生方の所感としてはいかがでしょうか?

教員側の負担も軽減されたと感じます。スマートアサインメント機能の活用で簡単に課題を出せるため、授業の準備時間を効率化できるようになりました。また、学習時間をデータで管理できるため、一人ひとりの学生により目が届くようになりました。「見守られている安心感と適度な緊張感」が適度な動機づけとなり、学習習慣の定着を促すことができていると思います。

ありがとうございました。本日はECC国際外語専門学校の中務先生にお話を伺いました。

 

 

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