社内研修 2024年10月1日(火)

社内研修は無駄?無駄だと思われる理由と解決策をプロが解説

ポリグロッツ編集部
社内研修は無駄?無駄だと思われる理由と解決策をプロが解説|【法人版POLYGLOTS | ポリグロッツ】オンライン英語研修ならPOLYGLOTS

社内研修は無駄なのではないか?と思う方が増えています。

研修の結果が出ない、社員のモチベーションがない、参加者がいないなど会社によってその理由はさまざまです。

ただ、社内研修によって業績が上がる企業は確かに存在し、そのような企業は社員に無駄だと思われない研修制度を設定しているケースが多いです。

この記事では、社内研修が無駄だと感じてしまう理由からその解決策を解説します。

研修を取り入れようと考えている方や、無駄だと感じている社員が多く悩んでいる方はぜひご覧ください。

社内研修は無駄?

インターネットの普及により、我々はさまざまな情報を閲覧し学ぶことが可能です。

インターネットが普及していない時代を経験している30代以降の世代と比較して、20代の方の方が「研修は時間の無駄」と考えている割合は多いです。

インターネットなどで情報を取捨選択し自身のアウトプットに活かせる場合は問題ないのかもしれません。

しかし、自信を完全に俯瞰して見ることができ、所属する会社の意図を従前に汲み取って情報収集できる人間はほとんどいないでしょう。

会社にとって必要な内容を全社員・部署ごとなどに周知し、社員の考え方・スキルを一定以上にすることができる社内研修は、無駄ではなく必要なことだということができます。

社内研修が無駄だと言われる理由

実態として、2022年に行われたアンケートの中で、約60%の方が「社内研修は無駄だと思ったことがある」と回答しています。

ただし、全ての社内研修が無駄というわけではなく、無駄に思う理由は研修によってさまざまです。

社内研修が無駄だと言われる理由を把握することで、研修を周知する前に無駄だと思われにくくすることができます。

受講者のモチベーションが低い

受講者の参加へのモチベーションが低い場合、無駄だと思われてしまうことが多いです。

モチベーションが低い理由は受講者の自身の心身による場合は、受講者それぞれにヒアリングを行う必要があるでしょう。

ただし、研修設計や目的の周知など、研修自体に課題がある場合はその課題を解決することが重要です。

講師や研修内容の質が悪い

講師や研修内容の質が悪いと、受講者の学習意欲が低下し、結果的に研修の効果が大幅に減ってしまいます。

講師が専門知識や実務経験に乏しい場合、具体的な事例や実践的な知識を共有することができないケースが多いでしょう。

また、研修内容が現場のニーズに合っていない場合、受講者はその内容や意図を汲み取れず、無駄だとおもわれてしまう可能性が上がります。

講師が一方的に話してしまう講義形式の場合、受講者が参加できる項目がなく、実感が湧かないことから無駄だと思われてしまうケースもあるようです。

時間の無駄だと思っている

「この時間をもっと有効に使いたい」「この時間で他のことを行いたい」など、研修にとられる時間自体が無駄だと思っているケースもあります。

日々時間が限られている中で業務をおこなっている方にとって、研修が業務に役立っていないと感じると、時間の浪費と思われてしまう可能性が高まります。

オンラインでの録画を使った研修や、講師が喋るだけの一方的な研修形式の場合、「ただ座って聞いているだけでは意味がない」と感じることが多いです。

また、時期や他に優先すべきタスクが山積みになっている場合、研修に参加すること自体がストレスの原因となります。

結果的に研修自体に真面目に取り組むことが少なくなりスキルが得られないため、研修の効果は半減してしまうでしょう。

すでに知っている内容なため

社内研修がすでに知っている内容だと思っている人が多い場合、もう知っている内容をもう一度学ぶことに対してのフラストレーションが先に来るでしょう。

仮に、すでに知っている内容をさらに深ぼる内容が研修中にあったとしても、聞き逃したりしてしまうことも多く、結果的に本当に無駄になってしまうことも多いです。

このような状況では、研修の効果は大幅に減少し、企業全体の成長や従業員のスキル向上に繋がりにくくなってしまいます。

研修受講者のスキル・タスクにマッチしていない

受講者のタスクやスキルにマッチしていない研修内容になってしまうと、無駄に感じられてしまう可能性が高まります。

一見関係なさそうに見えても研修を進めていくと必要な情報に辿り着くことも多いですが、前もって受講者に伝えられていないとこのような状況に陥ってしまうことが多いです。

研修で得た内容を活かす機会がない

研修で得られる内容が実務に活かすことができないと感じてしまう場合は、社内研修が無駄だと思われる可能性が高まります。

研修のインプットはあってもアウトプットの例などを提供できない場合、どのように得た知識を使ったら良いか分からないケースも存在します。

また、社内のエンジニアに対してtoC向けの研修を行ってしまうなど、自身のタスクと学べる内容が明らかにマッチしていない場合も無駄だと思われてしまう可能性が高いです。

社内でのコミュニケーションの活発化を意図して営業向けのコミュニケーションの研修を取り入れた場合などにこの問題は起きやすく、会社の意図と受講者の受け取り方が乖離しているが故に起きる問題だといえるでしょう。

課題別の解決策

課題に対しての解決策はさまざまです。

極論、受講者一人ひとりにヒアリングを実施し、会社の意図をしっかりと伝えた上でパーソナライズされた研修を受講してもらうのが課題解決の点では有効です。

しかし、期間や予算などが大幅に増加するため研修設計の段階で課題を解決することが現実的でしょう。

ここでは、課題別の解決策をご紹介します。

モチベーションが低い場合

参加者のモチベーションが低い場合、研修の目的と意義を明確に伝えることが重要です。

この研修がなぜ重要で、どのような実用性があるのかなど、具体的な成果や期待される効果を示すことで、参加者の理解度の向上とモチベーションを高めます。

もし参加者のニーズや興味に合わせた内容を提供することができる場合は、個人のクリティカルな課題を解決する研修を提供できる可能性が上がるため、モチベーションが高まりやすくなります。

受講予定者に事前アンケートを実施し、参加者の期待や希望を把握することが重要です。

インセンティブの提供

研修の参加や成果に対する報酬や評価を考えることで、モチベーションを高めることができます。

資格取得で手当が出るのと同じような考え方です。

ただ研修が終わったからインセンティブを付与するのではなく、研修の修了証など、受講者がしっかりと研修の内容を自身のスキルにできたと言える証拠・根拠を提示できるような研修設計を心がけましょう。

講師や研修内容の質が悪い場合

社内研修の講師や研修内容が悪い場合、講師や研修のどの部分が悪いかを把握することが重要です。

例えば、研修後の参加者アンケートを収集し、講師や内容に関する特定的な問題点を特定するなど、しっかりと根拠を持ったフィードバックを収集することが重要です。

集めたフィードバックを分析し、共通の問題点や改善点を洗い出し、講師や研修内容をブラッシュアップします。

それを繰り返すことで課題感が徐々に少なくなっていくような体制を作っておきましょう。

また、社内の方が講師を行っている場合は、必要に応じて外部の専門家を講師として迎えることも検討しましょう。

外部講師から新しい視点や専門知識を提供してもらうことで、研修の質を向上させることができます。

ポリグロッツの法人向け英語研修サービスでは、専門家がクライアントの課題をヒアリングし最適な研修設計を行います。

専門家にいつでもフィードバックがもらえる体制を整えておりますので、英語研修を検討している方や現在の研修からの切り替えを検討している場合は、ぜひご覧ください。

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時間の無駄だと思っている場合

社内研修を時間の無駄だと感じている人は、研修が自身のタスクや経験に関係がない・興味がないと思っている人が多いです。

研修の目的や期待される具体的な目標や研修後に得られるスキルや知識をしっかりと共有することで、研修の時間に期待感を持たせることができるでしょう。

また、参加者のニーズや関心に基づいて研修内容を事前にアンケートを実施し、参加者がどのようなスキルや知識を求めているかを把握したうえで研修設計を行うことで、研修そのもののニーズを高めることが可能です。

研修内容が実際の業務に直結していることを強調しながら研修の説明を行うことで、時間の無駄だと思われるような可能性を低くすることができます。

また、研修の中にグループディスカッションやワークショップ、実際の業務スケジュールを使ったケーススタディやロールプレイを行うことで、研修をより実践的に捉えてもらいやすくなります。

研修後に参加者からフィードバックを収集し、研修内容に関する改善点に参加者の意見を反映させることで、次回の研修をより効果的に行うことができ、結果的に時間の無駄だと思われることも少なくなるでしょう。

すでに知っている内容だと思われている場合

社内研修がすでに知っている内容だと思われて無駄だと言われてしまった場合、研修の全容が受講予定者に知れ渡っていない可能性があります。

確かに研修内容を100%受講予定者が理解しており、実践している場合は研修の必要はないですが、それを第三者的に証明できる実績を設計者サイドで把握できるようにしておきましょう。

研修前に参加者の知識レベルやスキルを評価するアンケートやテストを実施し、研修内容をその結果に基づいて調整します。

参加者がすでに知っている内容を避け、必要な新しい情報を取り込んで研修設計を行うことで、すでに知っている内容ではないことを受講予定者に周知することができます。

研修を受講者のレベルやニーズに合わせてコントロールできるような体制を準備しておきましょう。

研修受講者のスキル・タスクにマッチしていない場合

社内研修が研修受講者のスキルやタスクにマッチしていない場合、受講者のスキルレベルやニーズに対して研修の目的がしっかりと伝えられていない可能性と受講者のニーズと研修内容が乖離している可能性があります。

受講者のスキルレベルを把握し受講者の課題を明確にした上で研修内容を伝達することで、受講者のスキルやタスクにマッチし、効果的な学習を継続することができるでしょう。

受講者のニーズと研修内容が乖離している場合は研修の内容を見直す必要があります。

状況に応じて小回りの効く研修設計にしておく必要があるため、研修実施前にこのような可能性を検討しておきましょう。

研修で得た内容を活かす機会がない場合

社内研修で得た内容を活かす機会がないと感じてしまう場合、実践的な研修内容を導入することがおすすめです。

研修で学んだスキルや知識を実践できる環境を提供することで、学んだ内容の活かし方を学習してもらいことができます。

また、経験豊富な社員がメンターとして研修後のサポートを行うことで、実践的な場での活かし方を共有することが可能です。

研修内容を活かす機会がないのではなく、活かし方が分からないケースが多いため、活かし方に重点を置いた研修内容を考えておきましょう。

まとめ:社内研修を無駄だと思われないために必要なこと

社内研修は無駄ではなく、研修の目的・修了後のビジョンを明確にすることや目的から逆算して研修に必要な内容整えることが重要です。

会社や受講者の悩み・ニーズをしっかりと把握しないまま、テンプレート的な研修を行ってしまうと研修は無駄だと思われる可能性が高まってしまいます。

また、研修の内容・必要性を正しく周知することも重要です。

研修によってどのような効果が期待でき、どのように業務に活かすことができるかをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。

ポリグロッツの法人向け英語研修サービスでは、研修設計前のニーズを可視化する段階から、専門家が入り研修設計を行うことが可能です。

研修設計でお悩みのご担当者様はぜひ一度ご覧になってください。

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執筆者プロフィール ポリグロッツ編集部 英語研修サービスを提供している株式会社ポリグロッツの編集部。 法人向け英語研修サービスやその周辺情報について、プロの目線で情報発信を行います。

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個人それぞれの「興味をベースとした情報収集」は習慣化させることができる。ビジネスパーソンが気軽に学習し、世界中で活躍する日本人を増やしたい。代表山口の実体験と社会を変えたいという思いからポリグロッツは誕生しました。 創業以来個人向けの英語アプリとして提供しておりましたが、会社の研修で使いたいというユーザー様のお声から法人向けのサービスがスター。コロナ禍をきっかけに英語学習のオンライン化が進み、製造業を中心とした日本を代表する大手企業様の英語研修を実施してきました。英語がビジネスのボトルネックになることを防ぎ、グローバルの中で活躍できる人材を最短でより安価に育成することで、多くの研修担当者様にご満足を頂いております。今後はより一層業務で使える英語力にコミットするために、業界や職種の専門的なリスニングやスピーキングのできるコンテンツも順次投入予定です。

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