社内研修 2024年10月17日(木)

社内研修に助成金は使える?活用アイデアを解説

ポリグロッツ編集部
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企業の成長と競争力の維持には、従業員のスキルアップと継続的な人材育成が不可欠です。

しかし、研修の実施にはコストが伴い、予算の確保が課題となることも少なくありません。

そんな中、国や自治体が提供する助成金を活用することで、費用負担を軽減しながら効果的な研修を実施することが可能です。

本記事では、社内研修に活用できる助成金の種類や、その活用方法について解説します。

社内研修に活用できる助成金とは

社内研修に活用できる助成金は、企業が従業員のスキルアップや能力開発を推進する際の費用負担を軽減する制度です。

これらを活用することで、研修コストを抑えつつ、効果的な人材育成が可能となります。

助成金を活用するメリットと重要性

助成金を活用する最大のメリットは、研修費用の一部を国や自治体から支援してもらえる点です。

これにより、企業は予算内でより多くの研修を実施でき、従業員のスキル向上を促進できます。

また、人材育成に積極的な企業としての評価が高まり、採用活動や従業員の定着率向上にもつながります。

さらに、研修を通じて従業員のモチベーションが向上し、生産性や業績のアップにも寄与することが期待できます。

社内研修で使える助成金の種類

社内研修で活用できる助成金には、さまざまな種類があります。

各助成金の特徴や要件を理解し、自社のニーズや状況に合ったものを選ぶことが重要です。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、企業が従業員に対して職業訓練や教育を実施した場合に、その経費や賃金の一部を助成する制度です。

新入社員研修や専門的なスキルアップ研修など、多岐にわたる研修が対象となります。

計画的な人材育成を支援することで、企業の競争力強化に役立ちます。

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者のキャリアアップや処遇改善を促進するための助成金です。

具体的には、契約社員やパートタイム労働者を正社員に転換したり、賃金規定を改定して待遇を改善した場合に助成されます。

これにより、人材の定着率向上や組織力の強化が期待できます。

スキルアップ助成金

スキルアップ助成金は、中小企業が従業員の能力向上を目的として研修を実施する際、その費用の一部を助成する制度です。

専門的な技術習得からビジネスマナー研修まで、幅広い研修が対象となります。

企業の人材育成を支援し、業績向上に寄与します。

その他の研修関連助成金

このほかにも、業界特有の技術習得を支援する助成金や、地域振興を目的とした研修助成金などがあります。

また、デジタル技術の習得やリスキリングを支援する新しい助成金も登場しています。

最新の情報を収集し、自社に最適な助成金を活用することで、さらなる人材育成が可能になります。

社内研修における助成金活用のアイデア

社内研修で助成金を活用することで、費用を抑えつつ効果的な人材育成が可能になります。

ここでは具体的な活用アイデアをご紹介します。

社員全体のスキルアッププログラム

助成金を活用して、全社員を対象としたスキルアップ研修を実施します。

例えば、デジタルスキルの向上やコミュニケーション能力の強化など、業務全般に役立つ研修を行うことで、組織全体の生産性向上が期待できます。

また、助成金により研修費用の負担が軽減されるため、継続的な研修プログラムの導入が容易になります。

これにより、社員のモチベーション向上や離職率の低下にもつながります。

社内教育制度の構築

助成金を利用して、独自の社内教育制度を構築します。

社内講師の育成やオリジナル教材の作成に投資することで、自社の業務内容や方針に合致した教育が可能となります。

長期的な視点で人材育成を進めることで、社員の専門性が高まり、競争力の強化につながります。

さらに、社内で知識やノウハウが共有されることで、組織全体のレベルアップが図れます。

クロスファンクショナルな研修の実施

部門を超えたクロスファンクショナルな研修を実施し、社員が他部署の業務や視点を学ぶ機会を提供します。

助成金を活用することで、こうした研修の費用を抑えることができます。

これにより、組織内のコミュニケーションが活性化し、相互理解が深まります。

また、社員の視野が広がり、柔軟な対応力や創造性が向上するため、新たなアイデアやイノベーションの創出が期待できます。

グローバル人材育成の推進

助成金を活用して、海外展開や国際取引に対応できる人材の育成を推進します。

具体的には、語学研修や異文化理解の研修を実施します。

これにより、社員が国際的な視点を持ち、グローバルなビジネスチャンスを活かせるようになります。

助成金を利用することで、高額になりがちな専門的な研修も実施しやすくなり、企業の国際競争力を高めることができます。

社内研修における助成金活用のポイント

助成金を効果的に活用することで、社内研修の質と効果を高め、企業の成長につなげることが可能です。

ここでは社内研修における助成金活用における重要なポイントを解説します。

戦略的な人材育成計画の策定

助成金を活用する際には、まず長期的な視点で戦略的な人材育成計画を策定することが重要です。

企業のビジョンや目標に合わせて必要なスキルや能力を明確にし、それに基づいた研修プログラムを設計します。

助成金はその計画を実現するための資金として位置づけ、計画的かつ体系的な人材育成を推進します。

これにより、企業全体の競争力を高めるだけでなく、従業員のキャリア形成にも寄与します。

助成金の要件や申請期限を事前に把握し、適切なタイミングで計画に組み込むことも重要です。

費用対効果の最大化

助成金を受けることで研修費用の負担が軽減されますが、研修の効果を最大化するための工夫も重要です。

例えば、研修内容を自社の課題や業務に直結するものにカスタマイズし、実践的なスキルの習得を目指します。

また、研修後のフォローアップや評価制度を整備し、学んだ内容を実際の業務に活かす仕組みを構築します。

さらに、社員のモチベーションを高めるために、研修の目的や期待される成果を明確に伝えることも効果的です。

これらの取り組みにより、助成金を活用した研修の費用対効果を最大限に引き出すことができます。

企業ブランディングの強化

助成金を活用して人材育成に積極的に取り組む姿勢は、企業のブランディング強化につながります。

社員に対しては、成長を支援する企業としての信頼感を醸成し、エンゲージメントを高めます。

また、外部に対しては、人材育成を重視する企業としてのイメージアップを図れます。

これは採用活動において優秀な人材を引きつける要因となり、取引先や顧客からの評価向上にも寄与します。

さらに、研修成果や取り組みを広報活動に活用することで、企業の社会的責任(CSR)をアピールすることも可能です。

社員のエンゲージメント向上

助成金を活用した研修は、社員のエンゲージメント向上にも大きく貢献します。

自己成長の機会を提供されることで、社員は企業から大切にされていると感じ、仕事に対する意欲や忠誠心が高まります。

これにより、離職率の低下や生産性の向上が期待できます。

また、研修を通じて新たなスキルや知識を習得することで、自身のキャリアアップにもつながり、社員の満足度が向上します。

企業はこのような好循環を生み出すことで、強固な組織づくりを実現できます。

助成金の申請の流れ

助成金の申請手続きは、助成金の種類によって異なりますが、基本的な流れは共通しています。

ここでは、社内研修で活用できる助成金の一般的な申請手順をご紹介します。

申請準備

まず、申請に必要な書類を集めます。

助成金の要件や条件を確認し、自社が対象となるかをチェックします。

研修の目的、内容、対象者、期間、費用などを明確にし、計画書を作成するための準備を行います。

また、社内の関係部署と連携し、研修実施に向けたスケジュールを調整します。

計画届の提出

研修計画書を作成し、所定の様式に沿って必要事項を記入します。

計画書には、研修の詳細や実施方法、期待される効果などを具体的に記載します。

その後、提出期限内に管轄の労働局やハローワークなどの申請窓口に提出します。

提出期限は助成金の種類によって異なるため、事前に確認が必要です。

研修の実施

計画届に基づき、研修を実施します。

研修中は、参加者の出席状況や研修内容を記録し、写真や資料などの証拠を残します。

また、研修内容や日程に変更が生じた場合は、速やかに変更届を提出します。

研修後は、参加者からアンケートを収集し、研修効果の評価を行いましょう。

支給申請の提出

研修終了後、助成金の支給申請書を作成します。

申請書には、研修実施報告書や出席簿、領収書などの必要書類を添付します。

これらの書類を揃えて、提出期限内に申請窓口に提出します。

提出期限を過ぎると助成金が受給できなくなる場合があるため、注意が必要です。

審査と受給

提出した申請書類に基づき、審査が行われます。

不備がある場合は修正や追加資料の提出を求められることがあります。

審査が完了し、支給が決定すると通知が送られてきます。

その後、指定した銀行口座に助成金が振り込まれます。

受給後も、必要に応じて報告書の提出や記録の保存が求められる場合があります。

助成金の申請における注意点

助成金の申請は、研修費用の負担を軽減する大きなメリットがありますが、その反面、手続きの複雑さや期限の厳守など、注意すべき点も多く存在します。

ここでは、申請時に特に留意すべきポイントを解説します。

スケジュールの確認

助成金申請において、スケジュール管理は非常に重要です。

多くの助成金では、研修開始日の1か月前までに計画届を提出する必要があります。

また、研修終了後の支給申請も、一定の期限内に行わなければなりません。

提出期限を過ぎると、助成金を受給できなくなる場合があるため、研修計画を立てる際には助成金の申請スケジュールをしっかりと確認し、余裕を持って準備を進めることが大切です。

社内での承認プロセスや必要書類の準備にも時間がかかることを考慮し、全体のタイムラインを作成して管理しましょう。

書類の不備を確認する

申請書類の不備は、不支給の大きな要因となります。

記入漏れや誤字脱字、必要書類の添付忘れなど、些細なミスが原因で申請が受理されないケースも少なくありません。

そのため、申請書類を作成したら、必ず複数人でのチェックを行い、不備がないか確認することが重要です。

また、提出前に申請窓口に問い合わせを行い、不明点を解消しておくと安心です。

書類の不備による時間的ロスを防ぐことで、スムーズな助成金の受給につなげることができます。

研修内容の適正化

助成金の受給を目的に、研修内容を助成金の要件に無理やり合わせるのは避けましょう。

本来の人材育成の目的から外れた研修では、期待した効果が得られない可能性があります。

重要なのは、自社の課題やニーズに沿った研修を設計し、その上で適用可能な助成金を検討することです。

研修の質を高め、社員の成長や組織の発展につながる内容を心がけることで、助成金の有効活用と人材育成の両立が可能になります。

まとめ

社内研修に活用できる助成金は、企業が人材育成を推進する上で大きな助けとなります。

助成金を適切に活用することで、研修費用の負担を軽減し、従業員のスキルアップや組織全体の成長を促進できます。

ただし、助成金の申請には細かな要件や手続きが伴うため、計画的な準備と正確な情報収集が不可欠です。

助成金を効果的に活用するためには、戦略的な人材育成計画を策定し、研修の費用対効果を最大化する工夫が重要です。

また、企業のブランディング強化や社員のエンゲージメント向上といった副次的な効果も期待できます。

申請の際は、スケジュール管理や書類の正確性、研修内容の適正化など、注意点をしっかりと押さえておくことが求められます。

執筆者プロフィール ポリグロッツ編集部 英語研修サービスを提供している株式会社ポリグロッツの編集部。 法人向け英語研修サービスやその周辺情報について、プロの目線で情報発信を行います。

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