ビジネスへの活用 2025年4月18日(金)

“育てる採用”で未来を拓く ─ AB Dynamicsが支えた、新卒社員の5ヶ月間

“育てる採用”で未来を拓く ─ AB Dynamicsが支えた、新卒社員の5ヶ月間|【法人版POLYGLOTS | ポリグロッツ】オンライン英語研修ならPOLYGLOTS

英国に本拠を構えるグローバル企業グループの一員として社員に高い英語力を求めるAB Dynamics合同会社様。 ここでは、同社が新入社員を含む一部社員を対象にポリグロッツの成果保証プランをご利用いただいた成果を、 同社代表・宗村光一郎様と、実際にプログラムを受講された岡崎邦介様に伺います。


■英国本社とのやり取りに英語力は必須

--まずは、AB Dynamics合同会社様の事業内容について改めてご説明いただけますか?

宗村代表:AB Dynamicsは、自動車開発に欠かせないさまざまな性能試験・評価を行うための機材開発・販売をメインタスクとするグローバル企業です。本社は英国のブラッドフォード・オン・エイヴォンにございまして、我々はその日本法人ということになります。

--貴社の製品が具体的にどのように活用されているのかをもう少し詳しくお聞かせください。

宗村代表:特に昨今はADAS(先進運転支援システム)および自動運転の分野での活用が進んでいます。これらの技術の試験・評価をいきなり路上でテストというわけにはいきませんよね? そのため、欧州では「ユーロNCAP」と呼ばれる規格が定められており、各社、その規格に準じたテストで自社製品の安全性を評価することになっています。 AB Dynamicsは、その公式認定サプライヤーとして承認を受けており、衝突被害軽減ブレーキなど、さまざまな機能のテスト環境を長年に渡って開発し続けてきました。日本向けにも2000年代から多くの製品を輸出させていただいていましたが、この分野で先行する欧州に準じた試験・評価を国内に取り入れていこうという流れの加速を受け、2019年に日本法人としてのAB Dynamics合同会社を設立。国内自動車メーカーや国交省を始めとする公的機関に向けてさまざまな製品を提供させていただいております。

--現在、日本法人では何名くらいの方々が働かれているのでしょうか?

宗村代表:流動的ではあるのですが、現在は約20名の社員がおります。日本国籍ではないメンバーも多く、インドやフィリピン、中国の方々を現地採用という形で雇用しています。

--すると社内公用語はやはり英語ということになるのですか?

宗村代表:日本法人では日本語を使っていますが、当然、本社とのやり取りも頻繁に行っており、そこではもちろん英語を使う必要があります。

--ということは、やはり採用においても英語力は必須の技能ということになりますね。

宗村代表:おっしゃる通りです。ただ、昨今の人手不足もあり、技術力と英語力の双方を高いレベルで備えた人材を確保するのは簡単なことではありません。また、なるべく多様な人材を仲間にしていきたいという気持ちもあり、最初から英語力でふるいにかけるようなことはしたくありませんでした。今回、ポリグロッツと契約させていただいたのは、英語力について入社後に身につけさせられるのならば、より幅広い人材を採用のターゲットにできるという狙いがあったから。また、ちょっとかっこつけた言い方になってしまいますが、優秀な人材に社費で英語力を身につけさせることが、ソーシャルコントリビュート(社会貢献)になるという思いもありました。    

■英語をどう学ぶかがわからないところからのスタートだった

--では、ここからは実際にポリグロッツの講座を受講されたメンバーの1人である岡崎さんにお話を伺っていきたいと思います。まずは、岡崎さんがどういう方なのか、読者に向けて自己紹介していただけますか?

岡崎さん:私は、2024年9月にAB Dynamicsに入社しました。大学では駅伝に全力を注ぎこんでいたのですが、その挫折を経て改めて勉学に向き合う中、海外文化に関する講義をきっかけにグローバルな場で活動したいという気持ちが芽生えました。特にUKロックやウイスキー繋がりから英国に憧れ(笑)、機械やロボットにも興味があったことからAB Dynamicsの新卒採用にエントリーし、ご縁があって採用していただくことになりました。 現在は、営業部に所属しており、まだ見習いというポジションではありますが、学生時代に学んだ経済学を活かすかたちで見積書作成などの顧客対応を担当しています。

--岡崎さんが直接相対するお客さまは日本企業の、日本語を喋る方ということでしょうか?

岡崎さん:その通りです。ただ、見積書を作る段階で、英国本社のセールスチームに確認しなければならないことも多く、そこでは英語を使う必要があります。

--入社当時の岡崎さんの英語力はどれほどのものだったのでしょうか?

岡崎さん:お恥ずかしながら学生時代の前半は駅伝一筋で、あまり勉学に力を入れていませんでした。そのため、きちんと勉強してきた方々と比べて英語力の点で劣っていたことは否めません。そもそも、英語をどう学べばよいのかからわかっていませんでした。

--そんな岡崎さんに英語力を身につけさせるためにポリグロッツを選んでいただけた理由を改めてお聞かせいただけますか?

宗村代表:岡崎君が英語を得意としていないことは面接の段階で分かっていましたから、入社してからすぐに何かしらのトレーニングを課すことを検討していました。さまざまな選択肢の中からポリグロッツを選んだのは、業務終了後に在宅で無理なく学べること、法人向けのサービスを展開していることに加え、学びの途中経過を逐次報告してくれるというのが大きかったですね。社員向けに英語力トレーニングを提供するのは初めてのことでしたから、細かなフィードバックをいただけることは今後の改善のためにも必要でした。 なお、我々としてはポリグロッツを受講させておけば大丈夫とは思っておらず、それと並行して本社と英語でやり取りさせたり、英語主体のオンライン会議に参加させたりするなどしています。メール程度なら頑張れば何とかなりますし、たとえ聴き取れなくても実際に英語で行われるビジネス会話の場にいるだけで身につくものはありますから。もちろん、おかしな英文を書いてしまったり、会議内容を全く理解できなかったりなんてこともあるのでしょうが、基本的には社内を相手取ったやり取りですから最初は失敗してもいいと考えています。    

■学びを実際のビジネスシーンで使えたことがうれしかった

--岡崎さんは、2024年9月から翌年1月まで、ポリグロッツの成果保証プランをご利用いただきました。このプログラムを通してでどれくらいの英語力を身につけることを目指しましたか?

岡崎さん:まずは最初の面談で先生と相談し、目標を「一人で海外出張に行ける」レベルに定めました。先生からは、当時の自分の英語力からそこまで至るのはかなり大変で、時間がかかると伝えられたのですが、それは覚悟の上で、何にせよ目の前の階段を1段ずつ上っていこう、と。

--毎日どれくらい勉強されましたか?

岡崎さん:5か月の受講期間中、毎日45分から1時間30分程度、机に向かうようにしました。最初の頃は出された課題をこなすだけで精一杯だったのですが、やっていくうちにわかることが増え、楽しくなっていきましたね。これまでただ出席していただけのオンライン会議で本社の人たちが話している内容を理解できたり、学んだ表現を仕事のメールで使えたりした時はすごくうれしかったですし、自分の成長を感じられました。

--ポリグロッツの利用に際して、工夫したことはありますか?

岡崎さん:ポリグロッツではアプリを用いた座学のほか、週に3回、Zoomでオンラインレッスンを受けられます。そのうち1回が海外にいる英語ネイティブな先生の授業なのですが、始めのうちは英語の音を聞き取ることすらできず、貴重な時間を無駄にしてしまっていました。そこで、その授業が終わった直後に日本人の先生の授業を入れていただき、分からなかったことを即相談して解決できるようなかたちにしています。

--なるほど。それは良いアイデアですね。日本人の先生にはどのような相談をされたのですか?

岡崎さん:始めたばかりの頃は、聞き取れないのと同じくらい、伝えたいことを伝えられないことに苦しめられていました。相手の言っていることをなんとか理解して、こう言い返そうと思っても、それを英語に変換できないんです。最初のころは言いたいことの5%も言えなかったのではないでしょうか。 そこで、先生にこういうことを伝えるにはどのように表現すればいいですか、ビジネスの場ではどう表現するのが正しいですかといったことを都度確認して、適切な言い回しを教えてもらうなどしました。例えば「~できますか?」と聞く際は「Can you~」だとちょっとカジュアル過ぎるので、ビジネスの場なら「Could you~」が適切ですよといった具合です。

--そうした工夫もあって、毎月のテスト結果も着実に向上していきましたよね。スピーキング能力に特化したE-CAT(English Conversational Ability Test)のスコアは、受講前は57点だったのが、5か月の期間満了後には64点まで向上しています。

岡崎さん:目標としていた70点には届かなかったのですが、期間中、着実に点数を伸ばせて行けたことには大きな手応えを感じました。プログラムの終盤は「もっと(ポリグロッツを)続けさせてほしいな」と思ったくらいです。 なお、E-CATは質問に対して私がどう答えるかを評価するものになっているのですが、実際の会話ではこちらから相手に質問することもありますよね。もし、次の機会があるのであれば、そうした部分も学んでいきたいと思いました。

--岡崎さんの成長ぶり、宗村代表はどのようにご覧になりましたか?

宗村代表:我々の求める英語力の水準は極めて高く、それこそ本社に乗り込んで、役員を前に堂々としたプレゼンを行えるようにまでなってほしいのですが(笑)、短期間の学びとしては明確な成長を感じています。最近は、海外から来日したメンバーとの食事会などにも彼を同席させるようにしているのですが、英語力はまだまだにしても、何とかコミュニケーションを取ろうとする実直さなどが伝わるんでしょうね。シンガポール在住のトルコ人ストラテジストなどからは「彼はとても良い」と高い評価を受けています。

--最後に今後、AB Dynamics様がポリグロッツに求めることをお聞かせください。

宗村代表:今回、岡崎君が頑張っていたのは見ていましたし、ポリグロッツがそこにしっかりと伴走してくださったことは理解しています。ただ、我々が外資系企業だからというわけではありませんが、大切なのはやはり結果。そこは厳しい目で見ています。彼が今後、営業として一人前になっていくためにも、ポリグロッツには、投資に見合う、より成果の出せるプログラムの提供を期待しています。

--貴重なご意見、ありがとうございます。今後ともAB Dynamicsの皆さんにポリグロッツを選んでいただけるよう、さらにサービスをより良いものに改善していきたいと思います。

事例会社名 AB Dynamics合同会社様 1982年に自動車工学のコンサルタンシー会社として設立され、現在、世界で最も信頼される自動車試験システムのサプライヤー。安全で効率的かつ持続可能な車両開発を促進し、自動車試験と検証ソリューションの分野で世界をリードしています。

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個人それぞれの「興味をベースとした情報収集」は習慣化させることができる。ビジネスパーソンが気軽に学習し、世界中で活躍する日本人を増やしたい。代表山口の実体験と社会を変えたいという思いからポリグロッツは誕生しました。 創業以来個人向けの英語アプリとして提供しておりましたが、会社の研修で使いたいというユーザー様のお声から法人向けのサービスがスタート。コロナ禍をきっかけに英語学習のオンライン化が進み、製造業を中心とした日本を代表する大手企業様の英語研修を実施してきました。英語がビジネスのボトルネックになることを防ぎ、グローバルの中で活躍できる人材を最短でより安価に育成することで、多くの研修担当者様にご満足を頂いております。今後はより一層業務で使える英語力にコミットするために、業界や職種の専門的なリスニングやスピーキングのできるコンテンツも順次投入予定です。

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