社内研修 2024年10月19日(土)

コンプライアンス研修のネタがない?考え方を学んで自社だけの研修を手に入れよう

ポリグロッツ編集部
コンプライアンス研修のネタがない?考え方を学んで自社だけの研修を手に入れよう|【法人版POLYGLOTS | ポリグロッツ】オンライン英語研修ならPOLYGLOTS

コンプライアンス研修のネタ探しに困っている方も多いと思います。

コンプライアンス研修をしっかりと行わないと、社員の中でのコンプライアンス意識が育たず、社内の雰囲気が悪くなり離職率の増加につながります。

また、情報漏洩などのリスクも高まるため、リスクヘッジとして必要だと言えるでしょう。

この記事では、コンプライアンス研修についての基礎知識と、研修のネタの考え方を事例と併せてご紹介します。

コンプライアンス研修とは?

コンプライアンス研修とは、企業や組織が法令や規則、倫理規範を遵守するための教育プログラムです。

法令の理解

労働法や環境法、消費者保護法、データ保護法など、業務に関連する法律関係の知識の習得を目的としています。

また、労働時間、時間、労働条件、労働者の権利などの法律も学ぶことで、労働者自身を守るための知識をつけてもらうことも重要です。

具体的な事例を踏まえ、法令遵守の重要性をわかりやすくすることで、法令順守の重要性を認識し、日常業務において適切な行動をとることができるようになります。

これにより、企業全体のコンプライアンス意識が向上し、法的リスクの軽減が期待できます。

企業倫理

法的な要件だけではなく、企業が社会的に責任ある行動を取らなければならないことを学びます。

取引先や顧客との正当な取引や透明性の確保、公正な労働慣行、環境保護、コミュニティへの貢献などが含まれ、具体的な倫理的ジレンマに対する対応方法や、企業の価値観に基づいた意思決定の方法を学びます。

内部統制

社内ルールの理解や会社の意思決定基準など、会社そのものの行動指針を学ぶ目的もあります。

会社は個人の集まりと考えるのではなく、一つの生き物として考え行動規範などを定めることが多いです。

そのことをしっかりと周知することによって、会社の方向性を示します。

コンプライアンス研修のネタの考え方

コンプライアンス研修のネタを考える際には、必要な要件をしっかりと把握することが重要です。

奇抜な研修を行っている企業でも、基本的な考慮するべきポイントは網羅されています。

ここでは、コンプライアンス研修のネタの考え方を解説します。

法令順守の基本

労働法、環境法、消費者保護法、データ保護法などの基本的な法律を把握してもらい、違反した場合のリスクも併せて受講者に理解してもらうことが重要です。

労働法

また、労働法に関する研修では、労働時間、留意事項、労働条件、解雇手続きなどの基本的な法規制について学びます。

従業員は自分の権利と義務を守り、企業は法のリスクを軽減することが可能です。

環境法

環境法に関する研修では、廃棄物管理、排出ガス規制、環境影響評価などの法規制について学びます。

企業は環境保護に対する責任を果たし、法的リスクを軽減することができるだけでなく、環境保護に対する取り組みが社員一人ひとりにしっかりと浸透している企業だとポジティブな内容をアピールすることも可能です。

消費者保護法

消費者保護法に関する研修では、製品の安全性、広告の真実性、消費者の権利などについて学びます。

データ保護法

データ保護法に関する研修では、個人情報の収集、保存、利用、削除に関する法規制について学びます。

これにより、企業はデータ漏洩のリスクを軽減できるだけでなく、他社からのデータの取り扱いやセキュリティ要件が大きい案件の受注に際してアピールすることも可能です。

企業倫理

企業倫理の研修では、法の要件を超えた社会的責任ある行動を学びます。

正当な取引、透明性の確保、公正な労働慣行、環境保護、コミュニティへの貢献などが含まれ、従業員は企業の価値観に基づいた意思決定の方法や倫理的ジレンマへの対応方法を学びます。

企業倫理に関する研修ではそのほかにも、贈収賄防止、競争法遵守、利益相反の回避などについて学びます。

これにより、企業は公正な市場競争を維持し、法のリスクを軽減することができます。

コンプライアンス研修のネタを探す前の準備

コンプライアンス研修のネタを探す前に、研修そのものの設計をしっかりと行いましょう。

設計がしっかりとしていない場合、研修そのものが失敗する可能性があります。

研修が失敗してしまうと受講者にコンプライアンスの知識が根付かず、会社にとってリスクの高い人材になってしまう可能性があります。

研修の対象者を明確にする

対象者の権利や役職、配置によって求められる知識やスキルは異なります。

研修内容を変えたり、講師によって指導法を変更する必要があるでしょう。

中途社員には会社そのもののコンプライアンス体制を理解させる研修が必要ですし、新卒社員にはそもそものルールを理解してもらう必要があります。

また、外国人労働者には日本の生活・働き方・法令などの基本情報を提供する必要があるなど、研修参加者の属性によって研修方法には工夫が必要です。

研修目的を明確にする

研修目的をしっかりと把握することも重要です。

研修を形骸化させないために、目的を明確にしておきましょう。

社会人としての基本ルールの習得

コンプライアンスの知識は全社員が持つべきものであり、新入社員知識や経験が浅い新入社員が社会人として正しい行動を取れるようにすることが大きな目的です。

法令だけでなく、SNSの活用方法やインサイダー取引など私生活の分野にわたってカバーしておく必要があります。

不祥事に対する考え方

コンプライアンス的な問題が発生すると、企業は社会的責任を負うことになります。

信用の失墜や売上減少、最悪の場合は倒産などにもつながりかねないため、しっかりと伝えておく必要があります。

全従業員にコンプライアンスの知識を習得させ、リスクマネジメントを行う必要があります。

社員の仕事への意識向上

コンプライアンス研修を通じて、社員が組織の当然としての現状を持ち法令遵守を徹底することで、社会に安心を与え信頼される企業となります。

企業のイメージアップの要因はさまざまですが、社員一人一人の行動が寄与するケースも多くあります。

そのため、しっかりと研修時点で伝えることが重要です。

コンプライアンス研修のネタ事例

研修のネタは点で考えるより、目的から逆算することが重要です。

コンプライアンス研修を行った場合と行わなかった場合にどのような反響があるのかなどを考え、具体的な内容に落とし込むことが重要です。

ここでは、コンプライアンス研修のネタの考え方を紹介します。

社内の事例を活用する

コンプライアンス研修の内容を自社の具体的な事例で補強することは非常に効果的です。

具体的なエピソードを交えて研修を行うことで、参加者は抽象的なルールや法令を実際の業務にどのように落とし込むのか理解することができます。

参加者は情報セキュリティの重要性を認識し、自分たちの業務においても同様のリスクを回避するための具体的な行動を学ぶことができます。

社外の事例を活用する

ある企業で発生した情報漏洩事件を取り上げ、その原因がどのような内部統制の欠如にあったのか、どのような対策が行われたのかを詳細に説明します。

最悪の場合企業がなくなってしまうこともあるため、危機感を仰ぎながら研修の大切さを受講者に意識させることができます。

反対に、厳格なコンプライアンス体制を敷いた結果、業績が向上し、企業全体の把握性がとりあえずたという事例を紹介するのもおすすめです。

また、ケーススタディを用いたグループディスカッションも効果的でしょう。

参加者が実際の事例をもとに問題解決のプロセスを体験することで、より理解を深めることができるでしょう。

社会的な流行り・情勢を取り入れる

社会的な流行や情勢を取り入れたコンプライアンス研修は、参加者の関心を引き出すことができます。

実際の業務に直接関係する内容を提供することで、より効果的な学びの場を作ることができます。

また、流行りや情勢を取り入れるためには最新の法令や規制の変更を網羅していくことも重要です。

社会情勢に応じて法令や規制が変更されることがあるため、受講者は最新の法令にも対応することができるのが大きなメリットです。

また、環境や社会全体の知識を取り入れた研修内容にすることで、環境保護、社会貢献、ガバナンスの強化などが可能です。

リモートワークに伴う情報セキュリティの重要性やプライバシー保護の重要性などの研修を行うことで、従業員が安全に業務を遂行できるようになるでしょう。

グローバルな視点で国際的なビジネス展開を行う企業では、各国の法令や文化に対応することが求められます。

例えば、海外の贈収賄防止法(FCPAや英国贈収賄法など)に関する研修を行うことで、グローバルなコンプライアンス意識を高めることができます。

実践を考慮し学ぶ

実践を考慮したコンプライアンス研修は、座学や理論の学習だけでなく、実際の業務直結するスキルや知識を身につけることができます。

実際の企業で発生したコンプライアンス遵守の事例を取り上げ、その原因や対策を詳しく分析することで、抽象的なルールが具体的な業務にどのように適用されるかをわかりやすく理解することが可能です。

また、ロールプレイングで研修を行い参加者が実際の業務シナリオを演じることで、コンプライアンス緊張が発生した場合の対応方法を学びます。

例えば、内部告発があった場合の対応やハラスメントの被害参加者への対応など、具体的な問題を設定し、参加者がその場で適切な対応を考るなど、コンプライアンスをある程度学習していないと問題設定ができない課題などを用意することができれば、受講者をロールプレイング前に基礎知識を学習している状態にすることができます。

その場合、経験豊富な社員がメンターとして新入社員や中途社員をサポートする制度を導入しますすることで、内容のフィードバックや間違いを正すことが可能です。

受講者がコンプライアンスを間違って理解しないためにも必要な施策だと言えるでしょう。

コンプライアンス研修の目的から逆算してネタ選びを行おう

コンプライアンス研修は受講者の属性によって研修内容が異なります。

また、昨今のリモートワークなどの働き方の多様化に伴い、今までのコンプライアンス研修ではカバーできない問題が出てきていることも事実です。

実際にあったコンプライアンス違反の事例やコンプライアンス遵守で企業にメリットがあった事例など、研修目的から事例をもとにネタを探すことが効果的です。

受講者自身に関連するネタで研修を行うことにより、研修の理解度が飛躍的に向上するでしょう。

執筆者プロフィール ポリグロッツ編集部 英語研修サービスを提供している株式会社ポリグロッツの編集部。 法人向け英語研修サービスやその周辺情報について、プロの目線で情報発信を行います。

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