グローバル人材 2024年7月10日(水)

グローバル人材を獲得・育成するには?|効果的な研修方法も解説

ポリグロッツ編集部
グローバル人材を獲得・育成するには?|効果的な研修方法も解説|【法人版POLYGLOTS | ポリグロッツ】オンライン英語研修ならPOLYGLOTS

国際市場での成功を目指す企業にとって、グローバル人材の育成は欠かせない課題です。

しかし、具体的にどのようなスキルが必要で、どのように育成すればよいか迷ってしまう企業担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなグローバル人材に求められるスキルを身につけるための具体的な方法や、企業が陥りがちな落とし穴についても解説します。

企業の国際競争力を高めたいと考える企業担当者はぜひご覧ください。

グローバル人材の定義と必要性

グローバル人材に明確な定義はありません。

ただし、ビジネスの世界では「異文化理解と多言語スキルを持ち、国際的な視野でリーダーシップと問題解決能力を発揮できる人」を指すことが多いです。

このような人材には、言語能力に加えて、「分析力」、「創造的思考」、「計画と実行」、「柔軟性」、そして「チームワーク」といったスキルが必要です。

そのため、単に英語資格を持っているだけでは、グローバル人材に求められる本質的なスキルは醸成できているとは言えないでしょう。

また、これらのスキルは日本国内で求められるものと本質的に異なります。

特に、異なる文化背景の理解、意思決定のスタイル、多様なバックグラウンドを持つチームのマネジメント力が重要視されています。

本質的なグローバル人材を養成するためには、こうした能力を育成できる英語研修の設計や受講がおすすめです。

企業がグローバル人材を求めるようになった背景

ここでは、企業がグローバル人材を求めるようになった背景について解説します。

異文化理解

グローバルなビジネス領域では、異なる文化を尊重し、円滑にコミュニケーションを取れる能力が不可欠です。

しかし、こうした経験は日常的に異文化に触れることがない、閉鎖的な環境で醸成することは非常に難しいです。

異文化理解を深めるためには、社員が異文化のバックグラウンドを持つ人たちと実際にコミュニケーションを取る機会が必要でしょう。

実践を積むことで自らに足りないスキルを自覚するとともに、知見を社内へ蓄積することで組織全体にとっても有益な取り組みになりえます。

社員が異文化理解を深めるためには、実際に異なる文化をバックグラウンドに持つ人材と触れられるようなトレーニングプログラムを導入しましょう

これは異文化環境だけでなく、あらゆる未経験な環境でも柔軟に対応できる人材を育成できます。

デジタル技術の進歩

近年、デジタル技術の進歩により、国境の壁が低くなりました。

オンライン会議ツールやクラウドサービスを活用することで、世界中の人々とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能です。

そのため、たとえ自国を出なくとも国際的なビジネス展開が容易になっています。

こうした変化から、企業はグローバルな人材をまずはマーケケティングなどエンドユーザーと接触しやすいポジションへ優先して配置し、最終的にはあらゆる部署へ配置することで国際的な優位性を保つことができるようになるでしょう。

企業は今後、デジタル技術を中心に国際的なビジネス展開における活用法を普及させ、企業全体の競争力を高めることがより一層求められるでしょう。

市場の変化

近年、国際的な視点で市場規模を俯瞰すると、従来のパワーバランスが崩れてきていると言わざるをえないでしょう。

具体的には国内市場の縮小と新興国市場の成長が目覚ましく、企業は新たな市場を開拓する必要性があるでしょう。

新興国市場では多くのビジネスチャンスが存在し、これらの市場に対応するためには、グローバルな視点と柔軟な対応力を持つ人材が必要です。

企業には海外研修や英語研修をはじめとした実践的な経験を積ませることで、新市場開拓に強い人材を育成することが重要です。

リソースの多様化

昨今、少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻な問題となっています。

そのため、海外からの優秀な人材を積極的に採用する企業が増えています。

このような動きに合わせて、企業は多様性と競争力を高めることが重要です。

また、労働力という観点だけでなく、企業の競争力という観点でも多様化への対応は必須です。

多様なバックグラウンドを持つ人材を採用することで、企業内のイノベーションを促進し、グローバルな競争力を向上させることができるようになります。

研修担当者は、多様な人材の採用と適切なマネジメントで、企業の持続的な成長へ寄与できるように意識すると良いでしょう。

海外にビジネスチャンスが眠っている

東南アジアなどの地域では、税制優遇や人件費の差など、日本企業にとって有利なビジネス環境が存在すると考える企業も増えています。

現地の人材を採用することも一つの手段ですが、このようなケースにおいては、直近は現地人材をマネジメントする人材や現地での採用を行う人材を自社から派遣するという方針が一般的ではないでしょうか。

このような背景から、ビジネス展開を成功させるためには、現地の文化や市場に精通したグローバル人材が不可欠です。

企業は社員に多言語スキルを習得させるための語学教育プログラムを強化し、現地でのビジネスチャンスを最大限に活用できるようにすることが求められているのです。

グローバル人材になるとできるようになること

ここでは社員がグローバル人材としてのスキルを身につけることで得られる具体的な成果や変化について解説します。

グローバル案件へのアサイン

グローバル人材の持つ異文化理解や多言語能力を駆使して、異なる文化や価値観を持つクライアントやパートナーと円滑にコミュニケーションを取ることが可能になるでしょう。

そのため、グローバル人材としてのスキルを習得すると、国際的なプロジェクトや取引に積極的にアサインされやすくなるでしょう。

また、企業にとってもコンペ式の案件において、国際プロジェクトなどでは採択される可能性も高まると考えられます。

こうした取り組みにより、社員だけでなく、企業は国際的なプロジェクトを効果的に進めることができ、グローバルな市場での競争力を強化できます。

海外市場の開拓

グローバル人材は、新興国や未開拓市場でのビジネスチャンスを見つけ、戦略的に市場を開拓する能力を持っています。

そのため、グローバル人材になることで現地の文化や市場のニーズを理解し易くなります。

高い言語力と情報収集力を生かして現地の動向やインサイトに基づいた製品やサービスを開発・販売することで、企業は新たな市場へ進出するきっかけとなるでしょう。

海外人材の効率的な活用

多様なバックグラウンドを持つ海外人材を効果的に活用する能力も、グローバル人材の重要なスキルです。

国際的なチームをリードすることで、組織のパフォーマンスを最大化できるようになります。

そのため、企業は多様な視点を取り入れ、イノベーションを促進し、国際市場での競争力を向上させることができるようになります。

グローバル人材を目指す企業が陥りやすい意外な落とし穴

ここでは、グローバル人材を目指す企業が陥りやすい意外な落とし穴について解説します。

事前にこうした点を抑えることで未然に防ぐことができるようになるだけでなく、自社に課題が生じた場合もスムーズな対応ができるようになります。

現地の法律やライフスタイルに対する理解不足

企業が海外展開を図る際に、現地の法律やライフスタイルに対する理解不足が大きな障壁となることがあります。

これは、現地のビジネス環境や文化的背景を十分に理解しないまま進出することで、法的トラブルや文化的な摩擦を引き起こす可能性があるためです。

この問題を改善するためには、現地の文化やルールに触れる経験を積む・学ぶことが効果的です。

例えば、現地のニュースや文化に関する情報を提供するメディアを定期的にチェックすることで、最新の動向を把握できます。

また、企業は現地の法律専門家やコンサルタントと提携し、法規制やビジネスマナーに関する知識を深めることも重要でしょう。

言語力が足りない

グローバルビジネスを成功させるためには、ビジネスで通用する高いレベルの言語力が求められます。

しかし、多くの企業が十分な言語力を持たないまま海外市場に進出し、言語の壁に直面します。

この問題を克服するためには、社員に対する継続的な語学教育を実施することが重要です。

語学学習アプリやオンラインコースを活用し、実践的な言語スキルを身につけさせることが効果的です。

また、語学力を評価するための定期的なテストを導入し、進捗状況をモニタリングすることも有効です。

言語力を早急に高めたいと考えている場合はポリグロッツがおすすめです。

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自国のアイデンティティーを言語化できていない

企業がグローバル市場で成功するためには、自国の強みやアイデンティティーを明確にし、それを効果的に伝える能力が必要です。

しかし、多くの企業が自国のアイデンティティーを言語化できていないため、グローバル市場でのブランド力が低下していることも多いようです。

この問題を解決するためには、自社の価値観やビジョンを明確にし、それを異文化に適応させて伝えるスキルを育成することが重要です。

ワークショップやトレーニングを通じて、社員に対して自社のアイデンティティーを効果的に表現する方法を学ばせることが有効です。

習熟度を定量的に把握できない

企業がグローバル人材を育成する際、社員の習熟度を定量的に把握できないことが大きな課題となります。

進捗を正確に評価できないと、効果的な教育プログラムの設計や改善が難しくなります。

この問題を解決するためには、評価指標を設定し、定期的に評価を行うことが重要です。

例えば、言語スキルや異文化理解のテストを導入し、成果を数値化するなどの工夫を行うことで、具体的な改善点を把握できます。

また、定量的なデータをもとに、個々のニーズに応じたカスタマイズされたトレーニングプランを提供することも効果的です。

グローバル人材を育成するためには

グローバル人材を育成するために具体的に求められる技能を解説します。

言語の習得

グローバル人材の育成において、言語の習得は基本です。

目的とする国があれば、その国の公用語を学ぶことが重要です。

例えば、中国を中心とした市場を目指す企業は中国語を、ブラジル市場を目指す企業はポルトガル語を選ぶべきです。

さらに、英語やスペイン語など使用人口の多い言語も選択肢に入れておくと良いでしょう。

言語習得には反復学習と定期的なブラッシュアップが必要です。

これにはオンラインコースや語学アプリの活用、定期的なテストや実践的な会話練習が効果的です。

現地在住経験者とのコミュニケーション

現地在住経験者との交流は、異文化理解を深める上で非常に有益です。

彼らの経験談や現地のビジネスマナー、文化的背景について学ぶことで、実際のビジネスシーンでの対応力を向上させることができます。

企業は、現地在住経験者を招いてのワークショップやセミナーを定期的に開催することも効果的でしょう。

社員が直接コミュニケーションを取る機会を設けることも重要です。

チームマネジメント経験

異文化環境でのチームマネジメント経験も、グローバル人材にとって重要なスキルです。

異なるバックグラウンドを持つメンバーをまとめ、チームとして成果を出すためのリーダーシップやコミュニケーション能力を養うことが求められます。

これには、異文化チームプロジェクトを実施し、リーダーシップを発揮する場を提供することが効果的です。

異文化に対する理解・知見の蓄積

異文化に対する理解を深めるためには、実際にその文化圏の人々とコミュニケーションを取ることが必要です。

文化的な違いを理解し、尊重することができる人材は、国際的なビジネスシーンで成功を収めやすいです。

企業は、異文化理解のための研修や交流プログラムを設定し、社員が多様な文化に触れる機会を増やすことが重要です。

社員のスキル把握

社員のスキルを正確に把握することは、効果的な人材育成の基盤となります。

これには、定期的なスキル評価とフィードバックが必要です。

言語スキルや異文化理解力、リーダーシップなど、必要なスキルを定量的に評価し、個々の成長をサポートするための具体的な計画を立てることが重要です。

評価指標を設定し、定期的に評価を行うことで、社員のスキルレベルを把握し、適切なトレーニングを提供することが求められます。

グローバル人材の育成には自社に求められる技能の認識が重要

グローバル人材の育成は、企業の国際競争力を高めるために重要です。

異文化理解、多言語スキル、現地在住経験者との交流、異文化チームのマネジメント経験が必要です。

ただし、これらを一気に身につけることは難しいでしょう。

そのため、自社に求められる技能にプライオリティをつけると良いでしょう。

さらに、社員のスキルを定期的に評価し、適切なトレーニングを提供することが求められます。

これらの取り組みを通じて、企業は国際市場での競争力を向上させることができます。

また、現地の法律やライフスタイルに対する理解不足や言語力の不足、自国のアイデンティティーを言語化できないことなどの落とし穴も克服する必要があります。

こうした点を踏まえた上で英語研修を行うように意識しましょう。

執筆者プロフィール ポリグロッツ編集部 英語研修サービスを提供している株式会社ポリグロッツの編集部。 法人向け英語研修サービスやその周辺情報について、プロの目線で情報発信を行います。

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